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「崎陽軒」値上げ PEDが影響 [経済ニュース]

 ◇米国の豚流行性下痢(PED)の大流行が影響

 米国で発生した豚流行性下痢(PED)の大流行で国内外の豚肉価格が高騰していることを受け、豚肉が原材料の食品を扱う横浜市の老舗が相次いで商品の値上げを決めた。4月の消費増税で価格を据え置いた店舗も、今後もPEDの影響が続くと推測されるため、「これ以上負担できない」と苦渋の選択を強いられた。

【豚流行性下痢が大流行】作業員不足、消毒に塗装業者

 食品製造加工「崎陽軒」(横浜市西区)は8月1日から、1日1万9000食を販売する主力商品の駅弁「シウマイ弁当」を770円から800円に改定するなど、シューマイを使う全76品のうち37品を平均4.5%の値上げに踏み切る。同社は国産豚だけを使用しているが、4~6月に仕入れ値が急騰し、このままでは年間利益が当初計画の10分の1程度にまで落ち込むと予想。広報担当者は「商品の品質を維持するために値上げせざるを得ない」と説明する。

 とんかつ専門店「勝烈庵(かつれつあん)」(同市中区)は、今月1日から主力のヒレ肉を使った勝烈定食とロースかつ定食(各税抜き1400円)、大ロース定食(同2000円)を100円値上げした。営業部長は「仕入れ業者から消費増税時の4月ごろに値上げの話があった。その時は据え置いたが、食用油なども値上がりし、負担しきれなかった」と話した。

 主力商品の価格を変えない代わりに、業務用商品を平均で10%程度順次値上げしていくのは、ブタまんで有名な中華街の「江戸清」(同)。ブタまんは1988年の発売当初からワンコインで買える1個500円を維持してきた。総売り上げの約15%を占めるため価格改定も検討されたが、「特別な商品で価格は上げられない」と他商品で負担を吸収することにした。広報担当者は「この2年間で豚肉の仕入れ値は約2倍になった。先の見通しが立たず、ファストフード、ホテルなどへの納入品を値上げする」という。

 農林水産省生産局畜産部食肉鶏卵課の担当者は「豚肉は例年5、6月に高値となり、秋に下がる傾向があるが、PEDの影響は今秋以降も残ると想定しており、値下がり幅は小さいだろう」と分析している。【鈴木加代子】
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